2014年 11月 08日
BEN NICHOLSON DRAWINGS PAINTINGS AND RELIEFS 1911-1968 / John Russell (Intro.) |
イギリス人の画家ベン・ニコルソン (Ben Nicholson) は静物画のモチーフとなる家庭用品のコレクションをどこに住んでも携えていったという。1933年頃に当時のパートナーだった彫刻家のバーバラ・ヘップワースが撮影したスタジオの暖炉の上にもいくつかの家庭用品が置かれている。その中の美しい縞模様の水差しは、ベン・ニコルソンの美術学校時代の作品のモチーフとなっているものなので、すでに22年も大切にしていたということになる。
1970, London, 324 pages, 300 x 337 x 40
具象と抽象のあいだを自由に行き来して、絵画とレリーフ作品を残した20世紀のイギリスを代表する画家ベン・ニコルソンの大判作品集。画家であった父親ウィリアム・ニコルソンの感化を受けていた初期の作品(静物画)からスイスに住み自分が美術の主流から孤立していると感じ始めた1960年代末頃までの作品を数多く収録。図版は作品を中心に、ベン・ニコルソンのポートレイト、セント・アイヴィスの風景写真、スイス・マッジョ―レ湖畔のアトリエの写真など276点。最初の図版と最後の図版がどちらも縞模様の日用品であることに意図を感じさせる。
本の状態:ジャケットに少し擦れ、シミ、背部分に少しラミネート加工の浮きが見られる。本体の前後見返し部分に点状の茶シミ、地部分に点状の茶シミあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2014-11-08 12:00
| アート