2014年 11月 04日
BERNARD BUFFET GRAVEUR 1958-1980 / Maurice Rheims |
「私個人としては、ビュフェ(作品)が無彩色であることが好ましい。」
アカデミー・フランセーズ会員モーリス・ランスの言葉である。
1952年、若きベルナール・ビュフェ (Bernard Buffet) はロートレアモン著『マルドロールの歌』に125点のドライ・ポイントによる挿絵を制作し、批評界から称賛を持って迎えられた。以後、版画はビュフェにとっても非常に重要な位置を占めた。
BERNARD BUFFET GRAVEUR 1958-1980 / Maurice Rheims
1983, Nice, 244 pages, 245 x 327 x 35(スリップケース・サイズ)
モーリス・ランスが序文を寄せた1958年から1980年までのビュフェの版画作品360点を収録した1冊である。『マルドロールの歌』をはじめ、ジャン・ジオノ著『純粋さを求めて』、ジャン・コクトー著『声』、ダンテの『地獄』などの挿画作品と個々の版画作品。大半がモノクロ作品だが、数枚がカラー作品。テキストはフランス語、英語、日本語の3か国語で表記されており、ビュフェの版画作品の詳細なデータを得ることのできる一級の資料本でもある。
本の状態:スリップケースに擦れ、小さなキズあり。本体の天地・小口部分の少しシミあり。その他は経年変化程度。
価格:¥14,300 (2020/4/27 UPDATED)
by booksandthings
| 2014-11-04 12:00
| アート