2014年 08月 31日
THE AGE OF ADOLESCENCE JOSEPH STERLING PHOTOGRAPHS 1959-1964 / David Travis (Introduction) |
THE AGE OF ADOLESCENCE JOSEPH STERLING PHOTOGRAPHS 1959-1964 / David Travis (Introduction)
2005, Los Angeles, 133 pages, 260 x 336 x 20
1957年のアメリカ・シカゴ。
公民権運動、スプートニク、テイルフィンの車、ロックンロールの定着、マスメディアとしてのテレビ、・・・そしてユース・カルチャー。
テキサス州エル・パソからやってきた当時21歳の青年ジョセフ・スターリング (Joseph Sterling) は写真家を志し、シカゴの The Institute of Design でハリー・キャラハン (Harry Callahan) やアーロン・シスキンド (Aaron Siskind) に学んだ。そして1959年からシカゴの青年期(思春期)のティーンエイジャーたちの撮影を始める。対象となるティーンエイジャーのグループとの出会いを求め街を彷徨い、5年がかりでその撮影を終えた。時として大げさにふるまいがちな若者たちをできる限りシンプルに、“彼らがしていること”を捉えた鋭敏な視線。その作品の数々がようやく40年の時を経て1冊の写真集『THE AGE OF ADOLESCENCE JOSEPH STERLING PHOTOGRAPHS 1959-1964 』としてまとまった。ジョセフ・スターリングが影響を受けたと語っているアンリ・カルチェ=ブレッソン (Henri Cartier-Bresson) の作品集『THE DECISIVE MOMENT (決定的瞬間)』、ロバート・フランク (Robert Frank) の『THE AMERICANS』に加えて、撮影時期と対象、写真集になるまでに要した時間が類似しているブルース・デヴィッドソン (Bruce Davidson) の『BROOKLYN GANG』が個人的には頭をよぎる、青春の書(写真集)として傑作のひとつであろう。
本の状態:クロス装カバーの上部角に当たり(つぶれ)あり。写真ではわからないが、内部ページの上部角に当たりによるシワあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2014-08-31 12:00
| 写真