2014年 02月 21日
NEW YORK DADA 1915-23 / Francis M. Naumann |
キュビズム的リアリズムの画家・写真家 Charles Sheeler が撮影したニューヨークにあるウォルター・アレンスバーグ夫妻のアパートメントの室内。撮影された年は1919年頃。すでに壁には1913年のアーモリー・ショウに出品され、画商フレデリック・C・トリーが最初に購入したマルセル・デュシャン作 “階段を降りる裸体” が掛けられている。アーモリー・ショウの専門家と言われているミルトン・W・ブラウンの著作 『The Story of the Armory Show (1963)』 には、このデュシャンの “階段を降りる裸体” はフレデリック・C・トリーがクラウス・スプレッケルスに売り、スプレッケルスは1927年まで持っていたが、結局ウォルター・アレンスバーグに売却したとある。1919年頃と1923年・・・。
1915年から1921年の約6年間、このマンハッタン・西67番ストリートのウォルター&ルイーズ・アレンスバーグ夫妻のアパートメント舞台に数多くのニューヨークのモダニスト(前衛)・アーティストたちのコミュニティを形成した。
NEW YORK DADA 1915-23 / Francis M. Naumann
1994, NY, 255 pages, 238 x 309 x 26
美術コレクター、アレンスバーグ夫妻の芸術サロンについての解説を皮切りに、その周りのニューヨークに在住するアーティスト・グループの作品とスピリットを紹介した1冊。
第一次世界大戦を避けてアメリカに渡ったフランス人Marcel Duchamp、Francis Picabia、そしてアメリカ人 Man Ray の解説に多くページが割かれ、 Albert Gleizes and Juliette Roche、Jean and Yvonne Crotti、Edgard Varese、Henri-Pierre Roche、Beatrice Wood、Clara Tice、Charles Sheeler、Morton Schamberg、Charles Demuth、John Covert、Joseph Stella、The Stettheimer Sisiters、Katherine Dreier、Arthur Cravan and Mina Loy、Baroness Elsa von Freytag-Loringhoven らアレンスバーグ夫妻のサークルの面々が続く。
本の状態:経年変化程度。
価格:¥4,620 (2020/4/27 UPDATED)
by booksandthings
| 2014-02-21 12:00
| アート