2013年 11月 16日
EUGENE ATGET INTERIEURS PARISIENS / Molly Nesbit, Francoise Reynaud |
ウジェーヌ・アジェ。若い頃、演劇の道を志し、20年近く地方回りの役者を続けた後、パリに住み41歳から写真を撮りはじめ、パリとその周辺の街をカメラで記録した。そして Rue Campagne-Premiere にある自宅兼仕事場を拠点として撮影した写真を「芸術家のための資料」として画家や図書館、博物館などに売っていたそうである。パリにある Musse Carnvalet も客のひとり。アジェは、『INTERIEURS PARISIENS』 と題する20世紀初頭のパリの人々の住まいを撮影した写真アルバムをそこに納めている。
EUGENE ATGET INTERIEURS PARISIENS / Molly Nesbit, Francoise Reynau-d
1992, Paris, 119 pages, 248 x 308 x 17
マレ地区にあるカルナヴァレ博物館(パリ歴史博物館)がアジェに依頼、所蔵するパリ人のインテリア写真アルバムを元に編集された写真集。パリに住む裕福な金利生活者をはじめ、株の仲介人、労働者、帽子屋らのリビングルーム、ベッドルーム、書斎、キッチン、仕事場などを撮影した60枚の写真を収録し、解説がなされている。アジェにとって最初の公共施設との仕事であり、パリを写真によって内部から捉えた最初の写真アルバムでもあった。
本の状態: ジャケットの背部分が退色している。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2013-11-16 12:00
| 写真集