2013年 08月 12日
TUNISIE / Claude Roy et Paul Sebag (Text) |
アラビア語を戦前の日本の横書きの様に右から左に書き、読むということを初めて知ったのは、北アフリカのチュニジアを旅した時だった。
TUNISIE / Claude Roy et Paul Sebag (Text), Inge Morath, Andre Martin et Marc Riboud (Photos)
1961, Paris, 160 pages, 222 x 285 x 22
チュニジアの地中海沿いの街の扉などにみられるチュニジアン・ブルーのクロス装にアラビア文字をプリントしたカバーが印象的なチュニジアについての1冊。嘗て古代都市国家カルタゴが建国された現在のチュニジア。刊行時は共和国として初代大統領が政権を握っていた時期である。フランス人作家 Claude Roy とチュニジア人社会学者 Paul Sebag がテキストを書き、フォト・エージェンシー、マグナムのメンバー Inge Morath らの写真が収録されている。Claude Roy の序文と巻末に収録された Paul Sebag による「カルタゴの明日」と題するテキストに加え、チュニジアの諺、民話や詩、コーランの言葉、アンドレ・ジイドの文章などがチュニジアの歴史と変化を感じさせる写真に織り交ぜられている。
出版社 Robert Delpire らしい美しいレイアウトの写真集である。
本の状態: クロス装カバーに多少の変色あり。内部ページは経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2013-08-12 12:00
| 写真集