2013年 07月 09日
JAPAN THROUGH A LEICA / Ihee Kimura 木村伊兵衛 |
写真家による最初の写真集の位置付けというものにはいくつかの考え方があり、その考えに基づきこの写真集は写真家〇〇氏の第1作目、いや2作目、いえいえ3作目です、などと言われたりする。
出版年が最も早く、著作者名がはっきり明記され、過去に雑誌をのぞく如何なる刊行物も出版されていないとあらば、それは写真家の最初の写真集ということになるのだが、名前は記されていないが写真はその写真家が担当した本であったり、文章を書いた作家の本に添えるための写真を担当した本であったり、名前は表紙やタイトルぺージに記されておらず、内部ページの写真のクレジットに辛うじて名前を見つけることができたり、何人かの写真家との共著でありながら、一番多く写真が収録されていたり、写真の技術書は写真集としてみなせるかどうか、など・・・。
JAPAN THROUGH A LEICA / Ihee Kimura 木村伊兵衛
1938, Tokyo, 100 plates, 254 x 267 x 17
原弘のデザインによるモダンなレイアウトが秀逸な木村伊兵衛の戦前に出版された写真集である。1937年に開催された「日本を知らせる写真展」をもとにして刊行された対外宣伝刊行物。
この程度の少ない分量では今日の日本を余すところなく伝えることはできないがと木村伊兵衛はことわりを述べているが、100点の写真が収録されており、主に日本の文化・産業の様子が捉えられている。
『100 GRIMPSES: SCENERIES, LIFE AND ART』 とサブタイトルが付けられており、『GRIMPESE (GLIMPESE)』 、つまり『ちらりと見た100点』 という言葉がすでにこの時期から木村伊兵衛スタイルの表現となっていることが興味深い。
本の状態: ジャケットなし。クロス装カバーに多少の擦れによる汚れあり。見返しの綴じ部分に虫食い跡。図版51・52のページ下部に3.5㎝程度の破れ。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
出版年が最も早く、著作者名がはっきり明記され、過去に雑誌をのぞく如何なる刊行物も出版されていないとあらば、それは写真家の最初の写真集ということになるのだが、名前は記されていないが写真はその写真家が担当した本であったり、文章を書いた作家の本に添えるための写真を担当した本であったり、名前は表紙やタイトルぺージに記されておらず、内部ページの写真のクレジットに辛うじて名前を見つけることができたり、何人かの写真家との共著でありながら、一番多く写真が収録されていたり、写真の技術書は写真集としてみなせるかどうか、など・・・。
JAPAN THROUGH A LEICA / Ihee Kimura 木村伊兵衛
1938, Tokyo, 100 plates, 254 x 267 x 17
原弘のデザインによるモダンなレイアウトが秀逸な木村伊兵衛の戦前に出版された写真集である。1937年に開催された「日本を知らせる写真展」をもとにして刊行された対外宣伝刊行物。
この程度の少ない分量では今日の日本を余すところなく伝えることはできないがと木村伊兵衛はことわりを述べているが、100点の写真が収録されており、主に日本の文化・産業の様子が捉えられている。
『100 GRIMPSES: SCENERIES, LIFE AND ART』 とサブタイトルが付けられており、『GRIMPESE (GLIMPESE)』 、つまり『ちらりと見た100点』 という言葉がすでにこの時期から木村伊兵衛スタイルの表現となっていることが興味深い。
本の状態: ジャケットなし。クロス装カバーに多少の擦れによる汚れあり。見返しの綴じ部分に虫食い跡。図版51・52のページ下部に3.5㎝程度の破れ。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2013-07-09 12:00
| 写真集 作家別作品集