2021年 09月 23日
LET TRUTH BE THE PREJUDICE / W. Eugene Smith |
「Let truth be the prejudice」
アメリカの 『LIFE』 などのグラフ誌が成長したフォト・ジャーナリズム全盛期の頂点を築いた写真家のひとりウィリアム・ユージン・スミス (W. Eugene Smith) の思いが込められた言葉。
「願わくば、真実が我々の先入観になるように(願わくば、真実による偏見を)」
「反語的に使った言葉です。人間はだれでも、偏見を免れることはできない。すべての人間がなんらかの偏見を持っている。私もそれから自由ではないでしょう。しかしせめてこれを真実に近づけたい、そう願うからです」とユージン・スミス。
1971年2月にニューヨークのユダヤ美術館で開催されたユージン・スミスの半生を振り返る展覧会のタイトル、そして同年9月に東京で開催された展覧会のタイトルも 『Let truth be the prejudice』だった。もはやユージン・スミスの格言となった言葉である。
LET TRUTH BE THE PREJUDICE / W. Eugene Smith
1985, NY, 240 pages, 265 x 339 x 22
1985年10月から1989年4月までの間アメリカ、カナダの10都市で開催されたユージン・スミスの大規模な回顧展のタイトルも 『Let truth be the prejudice』
会期に合わせて刊行された本書は、太平洋戦争の従軍取材、ライフ誌を舞台に撮影した数々のピクチャー・ストーリー、カリブ海の小国ハイチ、そして創業50周年を迎えた日立製作所から国際PRの目的で制作を依頼された作品、最後に水俣の公害の実態を記録した作品など被写体に深く入り込み人間性に迫った作品の数々が収録されている。出版社 Aperture らしい深いコントラストで再現された写真図版は、ユージン・スミスのプリントへのこだわりを反映させたものだと言えそうだ。
本の状態:前後見返しに各2箇所セロファンテープの糊跡あり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
東京での展覧会カタログ。Exhibition Catalogue in Tokyo.
LET TRUTH BE THE PREJUDICE 真実こそわが友 ユージン・スミス写真展
1971, Tokyo, 16 plates, 297 x 420 (Plates sizes)
昭和46年(1971)9月3日から15日まで東京新宿小田急百貨店で開催されたユージン・スミス写真展の図録。16枚の印刷クオリティーの高い未綴じのプレートがフォルダーに収納されている。序文は日立の仕事でユージン・スミスのアシスタントを務めた写真家の森永純。展覧会に尽力した人物は森永純やロバート・フランクの写真集の版元で知られる邑元舎の主宰者元村和彦。
アメリカの 『LIFE』 などのグラフ誌が成長したフォト・ジャーナリズム全盛期の頂点を築いた写真家のひとりウィリアム・ユージン・スミス (W. Eugene Smith) の思いが込められた言葉。
「願わくば、真実が我々の先入観になるように(願わくば、真実による偏見を)」
「反語的に使った言葉です。人間はだれでも、偏見を免れることはできない。すべての人間がなんらかの偏見を持っている。私もそれから自由ではないでしょう。しかしせめてこれを真実に近づけたい、そう願うからです」とユージン・スミス。
1971年2月にニューヨークのユダヤ美術館で開催されたユージン・スミスの半生を振り返る展覧会のタイトル、そして同年9月に東京で開催された展覧会のタイトルも 『Let truth be the prejudice』だった。もはやユージン・スミスの格言となった言葉である。
1985, NY, 240 pages, 265 x 339 x 22
1985年10月から1989年4月までの間アメリカ、カナダの10都市で開催されたユージン・スミスの大規模な回顧展のタイトルも 『Let truth be the prejudice』
会期に合わせて刊行された本書は、太平洋戦争の従軍取材、ライフ誌を舞台に撮影した数々のピクチャー・ストーリー、カリブ海の小国ハイチ、そして創業50周年を迎えた日立製作所から国際PRの目的で制作を依頼された作品、最後に水俣の公害の実態を記録した作品など被写体に深く入り込み人間性に迫った作品の数々が収録されている。出版社 Aperture らしい深いコントラストで再現された写真図版は、ユージン・スミスのプリントへのこだわりを反映させたものだと言えそうだ。
本の状態:前後見返しに各2箇所セロファンテープの糊跡あり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
東京での展覧会カタログ。Exhibition Catalogue in Tokyo.
LET TRUTH BE THE PREJUDICE 真実こそわが友 ユージン・スミス写真展
1971, Tokyo, 16 plates, 297 x 420 (Plates sizes)
昭和46年(1971)9月3日から15日まで東京新宿小田急百貨店で開催されたユージン・スミス写真展の図録。16枚の印刷クオリティーの高い未綴じのプレートがフォルダーに収納されている。序文は日立の仕事でユージン・スミスのアシスタントを務めた写真家の森永純。展覧会に尽力した人物は森永純やロバート・フランクの写真集の版元で知られる邑元舎の主宰者元村和彦。
ユージン・スミスは展覧会に合わせ来日し、展覧会初日から6日後の9月9日に妻アイリーン・スミスと一緒に初めて水俣を訪れている。そして生涯最後の仕事に挑むこととなる。
本の状態:紙袋破れ。フォルダーにシワあり。プレートの余白部分に点状のシミあり。写真図版には大きく影響はない。
価格:SOLD
本の状態:紙袋破れ。フォルダーにシワあり。プレートの余白部分に点状のシミあり。写真図版には大きく影響はない。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2021-09-23 12:00
| 写真