2012年 12月 01日
NAPOLI / Vittorio de Sica (Text), Herbert List (Photo) |
内田百間の貧乏生活を綴った随筆『大貧帳』には、戦地に送る慰問袋の割り当ての話から質屋の話につながる興味深い件がある。質に入れる事が出来るのはそれだけ暮らしが楽になったというのが百間翁の考え。なるほど、身の回りに質屋へ持ってゆく様な品物があると云う事は暮らしに余裕がある証拠ということなのだろう。
質屋で思い出したのがイタリアの映画監督ヴィットリオ・デ・シーカの代表作『自転車泥棒』のワンシーン。主人公の妻がベットからシーツを剥がすシーンを見て、シーツも質草になるのか、と思ったものだ。
NAPOLI / Vittorio de Sica (Text), Herbert List (Photo)
1968, Milano, 206 pages, 234 x 280 x 20
『自転車泥棒』の撮影ロケ地はローマだが、ヴィットリオ・デ・シーカ監督はナポリをこよなく愛する映画監督の一人。そのデ・シーカ監督がテキスト、写真をドイツ人ハーバート・リストが担当し、ナポリの街と人を捉えた本が本書。イタリア南部の太陽が輝く温暖な土地、歴史的な街並み、人口が密集する賑やかな雰囲気、人々の陽気さ、未だ影響力のあるマフィア、夜景、港・・・。
後半部分には、ナポリ湾を入出航する船を迎え、見送る人たちの出会いと別れのシーンが続く。
本の状態: ジャケットの1箇所15cm程度のキズあり。タイトルページ余白に前所有者のエンボス・スタンプあり。その他は概ね良好。
価格:SOLD
質屋で思い出したのがイタリアの映画監督ヴィットリオ・デ・シーカの代表作『自転車泥棒』のワンシーン。主人公の妻がベットからシーツを剥がすシーンを見て、シーツも質草になるのか、と思ったものだ。
NAPOLI / Vittorio de Sica (Text), Herbert List (Photo)
1968, Milano, 206 pages, 234 x 280 x 20
『自転車泥棒』の撮影ロケ地はローマだが、ヴィットリオ・デ・シーカ監督はナポリをこよなく愛する映画監督の一人。そのデ・シーカ監督がテキスト、写真をドイツ人ハーバート・リストが担当し、ナポリの街と人を捉えた本が本書。イタリア南部の太陽が輝く温暖な土地、歴史的な街並み、人口が密集する賑やかな雰囲気、人々の陽気さ、未だ影響力のあるマフィア、夜景、港・・・。
後半部分には、ナポリ湾を入出航する船を迎え、見送る人たちの出会いと別れのシーンが続く。
本の状態: ジャケットの1箇所15cm程度のキズあり。タイトルページ余白に前所有者のエンボス・スタンプあり。その他は概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2012-12-01 12:00
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