2012年 06月 24日
DUNHILL BY DESIGN / Nick Foulkes |
1941年4月17日午前、ドイツ軍のロンドン空爆により、デューク・ストリートのダンヒルのショップも大きな被害を受けた。パイプや葉巻、レザーグッズが通りに散乱し、スタッフが拾い集めたそうだ。
上の写真はその同日に撮影されたものである。露天商にしては仕立ての良いスーツに身を包み、顎鬚を蓄え、大切そうにパイプを扱っている。空襲後にも拘らず、平然と店先で商売を始めたAlfred Henry Dunhill 。“ジェントルマン” という言葉は、このようなイギリス人のためにあるのだろうか。
DUNHILL BY DESIGN / Nick Foulkes
2005, Paris, 223 pages, 337 x 250 x 27
今日“dunhill” といえば、洋服、喫煙具、レザー・グッズ、スティショナリーなどを扱うロンドンの老舗として認識されているが、19世紀後半の創業時は“DUNHILL'S MOTORITIES” として、自動車のアクセサリーを扱う会社としてスタートしている。ロンドンの街で自動車が走る姿を目にする頃と一致する。
この1冊は、“dunhill” の創業時の製品である自動車のヘッドランプ、ホーン、ダッシュボード・ウオッチ、レザー製のドライビング・ジャケット、ゴーグルをはじめ、パイプ、ライター、時計、デスク周りのアクセサリー、そして今日の最新の製品までを紹介した本となっている。それぞれの製品のストーリーを象徴するモノクロ写真も数多く収録されている。
本の状態: カバー表紙の上部に1箇所キズあり。その他は概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2012-06-24 12:00
| デザイン