2020年 07月 06日
THE SWEET FLYPAPER OF LIFE / Roy DeCarava (Photo) and Langston Hughes (Text) |
どこの家庭でも見かける子どもが親の耳元で話しかけている微笑ましい光景である。
撮影した写真家ロイ・デカラヴァ (Roy DeCarava) はグッケンハイム奨学金を得、生まれ育ったニューヨークのハーレムの日常のドキュメンタリー写真を撮り始める。決して楽ではないハーレムでの生活。
フランスの詩人ポール・エリュアールの詩にも「想い出と希望の涯に奇跡はない。しかし明日また今日の日の生命をつくろう」という一節がある。
昨日も明日も同じような今日。朝、日が登り、大人たちは仕事に出かけ、家事や子育てに追われる。そのような日常であっても、時にはそのご褒美のようなひと時も訪れる。心地よい太陽の下を散歩する男性、女たちの笑い声、公園でのひと時、家族とのふれあい、恋するカップルなどの写真。
アメリカの黒人を代表する作家、詩人のラングストン・ヒューズ (Langston Hughes) がロイ・デカラヴァの写真にストーリーを添える写真集『THE SWEET FLYPAPER OF LIFE』。
ラングストン・ヒューズは、この出来上がった本について「今まではいかにひどい生活であるかを物語る本を数多く目にしてきたが、おそらく楽しいところを見せる本があってもいい時期だろう」と語っている。
THE SWEET FLYPAPER OF LIFE / Roy DeCarava (Photo) and Langston Hughes (Text)
1955, NY, 98 pages, 123 x 182 x 7
ラングストン・ヒューズが語っているように確かに見終えた感じは心地よい『THE SWEET FLYPAPER OF LIFE』。
THE SWEET FLYPAPER OF LIFE / Roy DeCarava (Photo) and Langston Hughes (Text)
1955, NY, 98 pages, 123 x 182 x 7
ラングストン・ヒューズが語っているように確かに見終えた感じは心地よい『THE SWEET FLYPAPER OF LIFE』。
そのストーリーは事実でもなく全くの作り話でもないその間のようなお話。最終ページに語り部である年配の女性シスター・メアリー・ブラッドレイが登場し、ストーリーに幕が下りる。
人生の甘いハエ取り紙に足を引っ掛けてしまったハーレムの黒人たち。
偉大なる写真家と偉大なる作家による大成功した名作。
本の状態:ソフトカバー。裏表紙に2センチ程度の剥がれあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
1984年再版。
THE SWEET FLYPAPER OF LIFE / Roy DeCarava (Photo) and Langston Hughes (Text) 1984, Washington D.C., 112 pages, 245 x 270 x 17
本書は、1955年の初版、1967年の再版に続く1984年版。
本の状態:ソフトカバー。裏表紙に2センチ程度の剥がれあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
本書は、1955年の初版、1967年の再版に続く1984年版。
本の体裁が大きくなり、ロイ・デカラヴァの写真図版もコート紙上に大きめにレイアウトされた、今までの版の中で最も写真集らしい仕上がりとなっている。
本の状態:ジャケットに少し汚れ、フラップ部分に折れ目あり。32ページと33ページの余白部分に数か所薄く汚れあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
本の状態:ジャケットに少し汚れ、フラップ部分に折れ目あり。32ページと33ページの余白部分に数か所薄く汚れあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2020-07-06 12:00
| 写真