2020年 01月 28日
Vilhelm Hammershoi / Sophus Michaelis and Alfred Bramsen |
『HANDCRAFTED MODERN』というタイトルのアメリカのミッドセンチュリーに活躍した建築家やデザイナーの自宅を紹介し、話題となった良書がある。
その本の中に家具デザイナーであるジャン・リソム (Jens Risom) の自宅が紹介されている。各部屋には、ジャン・リソムが KNOLL社のためにデザインした家具や出身地であるデンマークのハンス・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンの椅子などが同居しているのであるが、壁面にかけられている絵画の趣味がとてもいい。抽象画の油彩やヘンリー・ムーアのエッチングなど自然に趣味よく掛けられている。
デンマークを代表する画家であるヴィルヘルム・ハンマースホイ (Vilhelm Hammershoi) の油彩画『室内:開いた扉、ストランゲーゼ30番地』は、暖炉の上に見える。
Vilhelm Hammershoi / Sophus Michaelis and Alfred Bramsen
1918, Kobenhavn, Unpaged, 262 x 325 x 41, Limited to 850 copies.
2008年に国立西洋美術館で展覧会が開催されたことにより、日本でも比較的知られる画家となったヴィルヘルム・ハンマースホイ (Vilhelm Hammershoi)。
そして現在、再び東京都美術館で展覧会『ハマスホイとデンマーク絵画』が開催されている。
グレイトーンの画面、どことなく不思議な構図、そして画面から漂う静謐な雰囲気など魅力を感じさせる画家ハンマースホイ。
本書は、ハンマースホイがなくなってから2年後にコペンハーゲンの歯科医でありハンマースホイのコレクターであり後援者であるアルフレッド・ブラムセンらによって850部のみ出版された(750部のみ一般流通)。
マーブル紙と革装丁、やや厚めの紙に貼り付けられたモノクロ印刷のハンマースホイの画。モノクロであるからこそより静寂、寂寥感が漂う。テキストはデンマーク語。
本の状態:カバーに擦れによるキズあり。内部ページは経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2020-01-28 12:00
| アート