2012年 05月 26日



長年の侵食により美しいフォルムに変貌した岩々が取り囲むスペイン、サン・セバスチャンのビスケー湾の写真と拮抗するかのようにバスク人彫刻家Eduardo Chillida の重量感のある鍛鉄の抽象彫刻の写真がレイアウトされている。この作品集が出版された1974年には、ビスケー湾の岩に打ち込まれる錨のような鉄の彫刻作品“El Peine del Viento (風の櫛)” は完成していない。












LES ESPACES DE CHILLIDA / Gabriel Celaya (Text) and F. Catala-Roca (Photo)
1974, Paris, 144 pages, 209 x 209 x 33
その生涯において石膏、鉄、石、コンクリート、木など様々な素材を用い優れた彫刻作品を残しているエドゥアルド・チリダであるが、この小ぶりで正方形の体裁の作品集は、主に鍛鉄の作品が収録されている。
チリダの彫刻作品のデティールや自然のもののようなテクスチャーを写しこんだページ一杯の写真が美しく、抽象写真集といっても差し支えないのではないだろうか。先に記載した自然の風景、アトリエ、鍛冶屋との鍛鉄作業、そして作品がうまくひとつの本としてまとめられている。
本の状態: 概ね良好。
価格: ¥19,950


















































